コラム01 お好み焼とワインの ベストマッチを探せ! コラム02 ワインソムリエに聞く ソムリエが選ぶこの3本
お好み焼に入っている具材によって相性の良いワインは変わる

お好み焼に入っている具材によって
相性の良いワインは変わる

ー お好み焼とビールの相性が良いというのはよく聞きますが、お好み焼にワインは合うのでしょうか?

矢野

まずはその人がおいしいと思うワインから選ぶことをおすすめします。苦手な味もあるでしょうから。そのうえで、自身の舌で相性を確かめてみてはいかがでしょうか。

松本

そもそもお好みソースは、たくさんの果汁と野菜を使って造っています。ワインも果汁で造っていますよね。両方とも素材がよく似ているので、理論的には合うと思っています。ですが、ワインなら何でも合うというわけではありません。相性を確かめる簡単な方法があります。お好みソースをなめてからワインを少量飲んでみて、またお好みソースをなめてみてください。酸味が効いたミディアムボディの赤ワインだと、ソースの味がまろやかに感じるはずです。ワインによって味が変わるんですね。お好みソースだけでワインが飲めそうでしょ!

矢野

ほんとですね。初めて試してみましたが、おっしゃる通りです。ソースとワインだけでも楽しめそうです。

ー どのようにお好み焼とワインの相性を確かめたらいいのでしょうか?

ー どのようにお好み焼とワインの相性を確かめたらいいのでしょうか?

松本

お好み焼の定番といえば肉玉そばですが、県外の方には広島ならではのカキ・イカ天・観音ねぎといったトッピング食材で試してみてもらいたいです。肉には赤ワイン、魚介には白ワインといった思い込みを取っ払ってね。ワインも複雑化していますから。一番人気のカキなら、キリッとした味わいのフランスのシャブリがよく合います。シャブリの畑で見られるヒンメリジャン土壌には、海洋生物の殻が入っているからでしょうね。お好み焼自体が庶民的な食べ物ですから、コストパフォーマンスのいいスペイン産もおすすめですよ。また、甘口のドイツ産白ワインのリースニングも魚介によく合います。特にエビにはピッタリですね。

矢野

そうなんです。イカにもよく合いますよ。松本さんはお詳しいですね、驚きました。

お好み焼にベストマッチソムリエが選ぶ2本

お好み焼にベストマッチ
ソムリエが選ぶ2本

ー 矢野さんが思うお好み焼に合うワインはどのようなものですか。

矢野

お好み焼に合うワインとしておすすめしたいのが、フランス・コート・デュ・ローヌの赤ワインです。シラーとグルナッシュが主体。果実味が豊かでお好みソースと調和し、お互いの味を引き立てます。赤ワインが苦手という方には微発泡のスパークリングワインがおすすめです。スッキリした口当たりの発泡タイプはビール感覚で飲めてお好み焼の〝ヘラ”が進むし、それぞれ相性がいいですね。

松本

この赤ワインを初めて飲みましたが、飲みやすくて、お好みソースを上品に包み込みますね。カキや野菜ともよく合います。

最近ではおいしい日本ワインもいろいろ増えているみたいですが、おすすめはありますか?

ー 最近ではおいしい日本ワインもいろいろ増えているみたいですが、おすすめはありますか?

矢野

おすすめはこちらのロゼワインですね。マスカットベリーA主体の、やや甘めのロゼワインです。お好みソースがまろやかになりますね。

松本

なるほど、イチゴのようなフルーティーな味わいで、カキやエビ、野菜との相性がピッタリです。

矢野

日ごろ、日本ワインを飲まない方にもぜひ試していただきたい一本です。広島県産のものなら、せらワインもおすすめですよ。飲みきりタイプの「一杯の世羅」は、口当たりのいい酸味が広がるマスカットベリーAの赤、糖度の高いハニービーナスを使った白をそれぞれ試してみてはいかがでしょう。余談ですが、マツダスタジアムでのカープ戦の観戦に持参されるファンも多いみたいですよ。

ー 興味深いお話をいろいろとありがとうございました。対談を終えて、いかがですか?

ー 興味深いお話をいろいろとありがとうございました。対談を終えて、いかがですか?

松本

矢野さんから、専門的なお話しを聞けて楽しかったですね。早速、お好み焼店を巡ってみます。私が知らない、お好み焼にピッタリのワインに出合えるかもしれないと思うと、今からワクワクします。

矢野

矢野

私も、お好み焼のスペシャリストでいらっしゃる松本さんとお話しができて、光栄に思います。お好み焼を囲んでワインを楽しむ。そこに笑顔と会話が生まれるって、すてきなことですよね。県外の方にも、ぜひ体験していただきたいと思います。

ワインソムリエに聞く

鉄板料理とワインのマリアージュ

ソムリエが選ぶこの3本

広島自慢の肉・魚・野菜料理をもっと美味しく、楽しくいただくために、ワインソムリエ矢野悦子さんセレクトのワインをご紹介。中国地方にゆかりあるワインにも注目!

矢野悦子さん

矢野悦子さん

大和屋酒舗「yamatoya wines」勤務。日本ソムリエ協会認定・ソムリエ、SAKEDIPLOMA。世界中のコーヒー・ワイン・輸入食品を扱う企業を退職後、お酒に特化した知識を深めることで「楽しい食のシーンを作るきっかけにしたい」と一念発起しソムリエの道へ。店舗では、好みや予算、料理との相性などワイン選びの心強いサポーターとして活躍中。

yamatoya wines

yamatoya wines

大和屋酒舗のワイン専門店。国産、自然派ワインを含む世界のおすすめワインがそろう。店内には角打ちコーナーもある。
TEL.082-207-1660
住所:広島市中区胡町4-7
営業時間:12:00~21:00
休み:日曜、祝日

Meat 写真提供:広島県

肉料理×ワイン
素材と味わいでセレクト

肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン、とよくいわれるが、実際には肉料理に合う白ワインも魚料理に合う赤ワインもある。また、肉料理といっても牛、豚、鶏、ジビエなどその種類もさまざま。たとえば味がしっかりした赤身の牛肉やジビエには重めの赤ワイン。豚肉や鶏肉などの白身には軽めの赤や白ワインを合わせてみては?ここでは、鳥取の赤、広島の白、ボルドーの赤をセレクト。

北条ワイン ヴィンテージ2160円

北条ワイン ヴィンテージ
2160円

鳥取・北条砂丘育ち
山陰の個性溢れる赤

鳥取県北条砂丘は江戸末期から続くブドウの産地として知られる。昼夜の温度差が激しい砂丘地で栽培されたブドウで造られる個性豊かな北条ワイン。こちらは、自家栽培メルロー種100%の赤ワインで樽熟成したもの。口当たりは優しく、ベリー系の果実味が特徴。焼肉や鉄板焼き、和牛のステーキとの相性抜群。国産ワインコンクール受賞ワインでもある

TOMOÉシャルドネリザーブ2160円

TOMOÉシャルドネリザーブ
2160円

樽熟成を堪能!
リッチでエレガントな味わい

三次の大地が生んだ三次ワイナリー・TOMOÉシリーズ。三次産のブドウのみを樽熟成によって醸したスペシャルなワイン。樽熟成ならではの穏やかさと濃縮感、さらにスッキリとした後味を堪能したい。クリーム系のパスタやグラタン、豚肉のソテーなど濃い味付けの料理と相性が良い。チョコレートやナッツを思わせる、モダンでリッチな樽香も楽しんで

ドメーヌ・ウチダ キュヴェ・ミラクル5400円

ドメーヌ・ウチダ キュヴェ・ミラクル
5400円

広島出身の若手醸造家
内田修、渾身のワイン

福山市出身の若手醸造家・内田修さんが、ボルドーで造る赤ワイン。ボルドーのなかでもワインの一大産地であるメドック地区で醸造されており、少量の酸化防止剤以外はほぼ添加物が入っていない。名前の「ミラクル」には“高級ワインのシンボル・メドックで日本人がワインを造る奇跡” “ワインを通して日仏の架け橋に”という内田さんの熱い思いが込められている

Fish

魚料理×ワイン 多彩な調理法に注目

魚料理には、刺身、天ぷら、ムニエル、寿司などバラエティー豊かな調理法がある。素材自体の甘みやソースの味を参考に選ぶのがおすすめ。エビやアサリなど素材の甘みを感じられるものには果実感のある優しい赤を。天ぷらなど油を使ったものはキリリと辛口の白を選ぼう。蒸留酒と薫製類との相性は抜群に良いので、広島のカキの薫製などお試しあれ。

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魚料理×ウイスキー

戸河内ウイスキー 2268円 広島発のジャパニーズ ウイスキー

戸河内ウイスキーは廿日市市にある中国醸造が販売。安芸太田町戸河内にある貯蔵庫で熟成、職人がブレンドしたもの。この貯蔵庫は、かつて国鉄が試掘トンネルとして作ったもので年間14℃を保っていることからウイスキーの熟成に最適として再利用されている。カキの薫製といった魚介類全般と相性も抜群。

TOMOÉマスカット・ベーリーA1620円

TOMOÉマスカット・ベーリーA
1620円

国産三次の華やかさ
女性的なやさしい赤

陽光きらめく三次の大地が育んだワイン。国産品種「マスカット・ベリーA」のフルーティーな香り、透明感のあるルビー色が美しい赤ワイン。果実感溢れる瑞々しさと華やかさ、繊細さのハーモニーが魅力的。さらりとした飲み口、優しい渋みと爽やかな酸味が特徴で、エビやアサリのアヒージョ、アンチョビ、蒸し鶏、チーズといった食材とベストマッチ

奥出雲ワイン1890円

奥出雲ワイン
1890円

冷やして美味しい
炭酸のような爽やかさ

島根県奥出雲の山間の小さなワイナリーが生んだ白ワイン。ワイナリーの年間生産量は5万本。地域に根差したワイン造りがモットー。このワインは、甲州と山ブドウ交配品種のホワイトペガール、セイベルを使用。青リンゴのような爽やかな香りが特徴で、冷やすとより美味しさが立つ。食材をシンプルに焼いたものと合わせるとより洗練された味わいに

ベッカー グラウァーブルグンダートロッケン3240円

ベッカー グラウァーブルグンダートロッケン
3240円

ブドウとキツネの
キュートなラベルが特徴

洗練された唯一無二のワインを造るドイツを代表する生産者フリードリッヒ・ベッカーが手掛けるワイン。ブドウの一種「ピノ・グリ」を使用したロゼに近い色合いで、果実味あふれる豊かな味わいの辛口白ワイン。クリームソースや天ぷらと合わせていただくと、すっきりとした味わいが口の中に広がる。広島で購入できるのはyamatoya winesのみ

Vegetables

野菜料理×ワイン 冷やして美味しく爽やかに

炒める、煮る、蒸す、サッと焼く。付け合わせにもメーンにもなる野菜料理。初夏には、青っぽさ、瑞々しさのある野菜がたくさん出てくる。野菜本来の味、甘みを活かす、微発泡や爽やかな味わいのワインを組み合わせたい。どんな野菜料理とも相性の良いスパークリングワインや辛口の白ワインと一緒にどうぞ。

天地人ピノ・ノワール2484円

天地人ピノ・ノワール
2484円

スタジオジブリと
熊野筆のコラボワイン

スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏とフランス・ブルゴーニュの醸造家「ルー・デュモン」仲田晃司氏プロデュースのワインがコラボ。書家としても活躍中の鈴木氏が、ラベル文字を愛用の広島の熊野筆で書き下ろした特別なワインだ。洗練された果実味に加えほのかな樽香が楽しめる。合わせて、ラベル右下の宮崎駿氏デザインの落款もチェック

une petite pause(微発泡)2800円

une petite pause(微発泡)
2800円

ブドウの産地福山から届く
スパークリングワイン

2016年にオープンした福山わいん工房。ブドウの産地である福山南部の沼隈町のブドウを中心にスパークリングワインを醸造している。「ちょっと一休み」という名前のこのワインは、微発泡で酸化防止剤無添加の自然派ワイン。リンゴのような優しい香りとフレッシュで爽やかな酸味が特徴。雑味のないスッキリとした味わいはどんな野菜とも合いそう

TOMOÉシャルドネ・クリスプ1620円

TOMOÉシャルドネ・クリスプ
1620円

トロピカルな香りと
爽やかな後味を堪能

「クリスプ」とはワイン用語で“爽やか”という意味を表す。その名の通り、透き通る質感とミネラル感を持つこのワインは、フレッシュでクリアな味わい。バナナやパイナップルといったトロピカルなアロマの香りも魅力の一つだ。発酵の際、ブドウの状態に合わせた酵母を使用することで軽やかな飲み口に仕上げてある。シーフードサラダやカキフライとぜひ